2020年4月12日日曜日

イメージの中のねずみ 2020年4月12日

昨晩の夜中に、自分の部屋にネズミが出て、というかまずその音によって身震いしてしまって、気になって気になって眠れずに、立ち上がって様子を見ているとネズミと目があって(メガネがなかったので実際にはわからなかったけどたぶん)向こうはフリーズしたままベットの影から顔を出している。それで、私がちょっと動いたら決心して、踵を返して戻ろうとしたけどうまくいかなくてベットの上に乗って躍り上がるように壁側に消えていった。それで、ミントをティッシュに湿らせてそのあたりに置いたりしたんだけど、しばらくするとやっぱりカリカリ、パタパタと音がする。こちらも何度か音を立てて脅したりして、しばらく静かになっているんだけどまたしばらくするとおカリカリパタパタ。それで、私がまた立ち上がって見ると別のところから壁沿いに歩いているけど、私の気配でまた元のところに慌てて逃げ帰る。それを何度も繰り返して、最後はまた別の方角から逃げて私の部屋の扉の外に出て行った。べつに気にしないで寝てればいいのかもしれないんだけど、どうも「ネズミ」にたいするイメージが強烈にあって、おそらくたくさん菌を持っていて、ペストの原因になってとか、あと、野生動物と言ってよいと思うんだけど、何があっても目的を果たそうとする圧倒的な生命力みたいなのが、こういう都会ど真ん中のアパートの5階あたりだと、一緒にいるのはどうしても不安な気持ちになる。もう少し自然の中とかだったらまた違うのかもしれないけれど。で、思い出したのが、小学生の低学年の頃に、学校の帰りにドブの中にネズミが死んでいて、その時の私はネズミにたいして全く気持ち悪いとか汚いというイメージがなく、むしろアニメのキャラのように見えてしまっていた。なので、「かわいそう」と思って自分の着ていたカーディガンにくるんで家に持ち帰り、「お墓」をつくってあげようと無邪気に考えていた。家に着くと、母が悲鳴をあげた。そして父が「お母さんにあやまりなさい」と言う。でもその時には、どうしてそんな展開になってしまったのか全く理解できなかった。なので強烈に覚えている。でも今は母の気持ちがよくわかる。そして、息子はこのネズミ騒ぎを体験して、「ピーターラビット」のアニメをもう一度みたい!とか言っている。なんかかわいい、と思っているようだ。私もそう思えたらどんなにいいか、と思うけれど、自分の中に立ち上がったイメージは、今のところ消えそうにない。

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