2010年11月12日金曜日

ヘルシンキ


ヘルシンキに来ている。
リアリティーリサーチセンターという、アーティストのグループの方たちと、私を含め神村さん、トチアキさん、岸井さん、石黒さんの日本人チームとの共同リサーチであり、何らかのアウトプットをする。
テーマは「Sacred」これを日本語に訳すとひとまず「神聖さ」ということだと思うけれど、日本語として古くからの言語であったものではなく、訳語だろうと推測される。

「聖」という言葉はおそらく中国から輸入された言葉だと思われる。

日本という概念自体がいつも微妙に定義され得ないし、私自身、あるいは私たちの根っこにあるものを指そうとする時に、同じ根っこを指す事ができるかすら分からないから、言語化しようとする時にいつも悩む。
しかし、ある言語によってある程度意識を限定されてしまう事はあるだろう。その言語を使うことで意識がある方向に引っ張られたり、分けられたり認識させられたりする部分が必ずあるし、そういったことを手がかりにするしかないような気もする。そうでないと、このテーマ自体を漠然としたイメージの中での記号的な了解の仕方になってしまいそうだ。

今日で三日目。議論と、エクササイズのバランスで進んでいる。立体的にこのテーマを照らしていくような作業ができたらと思う。

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