2014年1月22日水曜日

歌になるまで

いま、人の中から、あるいは人々の中からどうやって歌が立ち上がってくるのだろう?ってことについてずっと考え続けている。近々やる『野良』というイベントでも労働歌やいろいろなアプローチでそれに向き合う予定だけれど、特にソロの新作に相当する取り組みとして歌が自分の中からどんなふうに立ち上がるか?の実験をやる。ここ3日くらいずっとその実験を続けている。1日目はとにかく何か楽器で音をならしながら声を出すということをやって、2日目は目についた物を声に出してしゃべることを歌にしてみたり、カードに片っ端から目に入ったものを書き出して、そのカードをトランプみたいに切って、引いていって片っ端から歌にしたりした。今日は3日目で、どちらを試みてもちっとも歌が立ち上がらないので、机をペンで叩いてリズムを作ってみた。ペンから手に変えて、叩いた音から次の音までを、円を描くようにイメージしながら叩いて、声を出そうとしたらすごく小さな声しかでない。でもすぐに勝手に言葉が出て来て、それがまるで子守唄みたいになる。なんでかというと、このリズムが、子供の背中を叩く感じなんだった、そうだそうだ、なんて思いながら、なんか小さな声の子守唄を歌うような感じが、様々に自分の記憶を引き出してしまうから感極まったりした。

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