2011年12月21日水曜日

銀鏡神楽 2 〜ノリについて〜

銀鏡神楽の舞われている中で、やはり踊り手を囃すノリというのがかつてはとても盛んであったらしい。
それらは、七五調の歌で、音の高低、テンポなどが決まっている。(それら含めて調子、と言うのだろうか?)その中で男女が愛をかわしたり、エロ話で盛り上がったり、踊り手をやじったり、早くやれとか、なんとかかんとかいろいろ言ったらしくて、それをもう一度最盛するべく何人かのおじさまが(神楽の当事者の方々が中心だったのかもしれませんが)盛んに囃していた。しかし、現在の私たちがそれを学んで囃すというのはかなり難易度が高い気もした。

民俗芸能が残っている地域でのそういう、そこでしかないノリというものが残っているところでは、本当にうらやましいほくほくとした雰囲気に包まれる。人はそういうものを今でも欲しているのだろうと思う。共有できる「ノリ」というのがたぶんとても狭い範囲の中でしか通用しない関係になって来ているのかもしれないけれど。2人とか3人とか。

ノリというのは、内側をつくると同時に外側をもつくる気がする。
外側を内側に巻きこんでしまうようなノリというのはやはりすばらしいのだろうと思う。
そういうことと、人々を煽動するというのとどう違うのだろう?

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