2011年12月7日水曜日

モッコスコーヒ前コンサート

今住んでいる小川の町には大きなイオンモールがあって、息子はそこに行くのをあまり好まないのですが、雨が降りそうな憂鬱な日にはどうしても「町」的な所に外出しないと気持ちを持ち直せないという時もあって、今日も買い物ついでにモッコスコーヒでお茶をした。今日はイオン内でのお店オープンの日だったらしく店の屋外側の出入り口前で、バイオリン、チェロ、コントラバスのトリオがコンサートをした。こういう、ところでコンサートするというのはどういう気持ちなのだろう、とか斜に構えてみていたものの、音が鳴ったとたんになんだか涙がでそうになった。生演奏の力というものを思い知った瞬間だった。311以降、どこかにとても過敏になっている。文化的なことに飢えている?あるいは、そういった「何か」によって自分を生かしたいと思っている?その演奏は本当になんの前触れも、インフォメーションも、司会も曲名を告げることもなく、淡々と準備が終わったら唐突に始まり、曲間も少しの拍手があって客に顔をみせるでもなく軽く会釈をするとすぐに次の曲にうつるというような感じで、曲もどこかで聞いたことのある音楽だけれど、懐かしいという思いがこみ上げるような選曲になっていて私の心の扉を叩き続ける。自動ドアが開いたり閉まったりして、そこを通る人の足音や姿も違う景色に映る。何も気張ったところのない行為でも人を動かしたり救ったりするのだ。何を特別なことをしようなどと思い上がることがあろうか?と自戒。

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