2010年3月8日月曜日

100308 神楽


土曜の夜から翌日の朝まで、布川の花祭りを見てきた。
場所や様々な物を一つ一つ丁寧に清めて行く儀式があって、本当に隅から隅まで浄化する。
それが済んでしまえば、極めて緩く祭礼が始まって、いわゆる舞台上の決まり事とはまったく違うそのコントラストに驚き、またいろいろと考えさせられた。いわゆる緊迫感が全くない状況の中で、踊りは始まり、しかし一つの踊りに40分以上はかある。同じ動きの繰り返しが基本だが、興にのる部分が必ずかる。踊り手に話しかけたり本人もだべったりする。見ている土地の人は体がうずうずして、常に踊りたいのを我慢しつつ揺れているというような感じの、その体がすごく印象に残った。外から来ている人たちは緊張して見つめて、写真を構えたりしていて、すごく温度差があった。都市文化とは違ったローカルな文化の濃厚さ、そこにしかないノリというものがある。移動が何処にでも行けて、情報もどこのものも手に入りやすい状況は、地域の人にとって何をもたらしているのだろう?そして何を奪っているのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿