2018年4月23日月曜日

ベルリンでも日々の問い その3

なんといっても、ベルリンという街に降り立って、様々な種類の人、人、人に圧倒される。そして、みんなマイペースだし、こうでなきゃいけないという空気圧はぜんぜんないので楽である。しかし、空気感に慣れるには時間がかかる。ある文化圏に自分がいて、違和感ないというのは文化圏の空気によるよなあと感じる。例えば、違うけど韓国やインドネシアいる時の空気感は、ヨーロッパよりはぜんぜん日本に近い感じがする。ベルリンでは、たとえば、エスカレーターに乗っていると目の前の男女が濃厚なキスをしてたり、駅のホームでも女性がしくしく泣いて男性が抱きしめていたり、むき出しの恋愛模様があちこちで見られるけど、誰も人の視線を気にしないし周りの人もまるで見ていない。しかし、たとえば、忘れ物をしたりしたときに声をかけてくれたり、親切にしてもらえる感じは変わりなく、とても親切だしやさしい。やさしい心を感じると、異国にいる心細さに染み入るように感じる。ここにいていいんだと思える。まあ、圧倒的に外から来た人たちも多いし、みんな互いに支え合うという感じなのかもしれないけれど。公園の広さや気持ち良さ、禁止事項のなさには感動する。ちょっとした水場があって犬が泳いでいたり、遊具のある場所と全く何もない場所とある。机と椅子のあるコーナーでチェスをしている人もいるし、お父さんが黒くて薄いビニール袋に空気を入れて、それが浮き上がる風船のように子供に見せていたり、お金をかけなくても楽しめる場所というのはやっぱりいいなあ。いろいろな工夫がそこに生まれる。

つづく

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