だいたいの植物は、根っこをぶちっと切ってしまうとそのあと土に植えても根を生やし直すのは難しくなってしまうけれど、稲のような植物は、ぶちっと切ってしまってから植えたら、その分より強く根をはろうとするらしい。また、夏にわざと水を抜いてしまう時期を過ごすと、その時に水を求めて凄く深くまで根を伸ばして行くらしい。
それから時々、しばらく植物の生長が止まったようにあまり育たないように見えるとき、根っこを下の方にすごくたくさん伸ばしている時期であるばあいがあるらしい。
私は今の日本のさまざまな局面で、明治以前の文化的な脈の根を断ち切られてしまった感じが、栄養を吸えない無力感みたいなものとして感じているけれど、それぞれの切り花のような状態から根をまた深くに伸ばして行く状態も観察できるのかもしれない。また、私自身がやってる事も、水を求めて根を地中深くに伸ばそう伸ばそうとしているような気もする。
0 件のコメント:
コメントを投稿