2012年5月22日火曜日

おひさまの力

寅雄氏の実家である滋賀県で、金環日食を見た。晴れたり曇ったりする合間に太陽が少しずつかけていって、そしてリング状の光になった。そのリングが雲の上を滑るように流れて、本当は雲の方が流れているのだけれど、リングが流れているように見えて、ものすごく神秘的な気持ちになった。あたりは薄暗くひっそりと寒くなった。その状態によってカエルとか生物が反応しているように感じた。木漏れ日の形も金環になったり三日月型になったりした。そうやって、全ても物事が太陽に反応しているんだなあということを本当に深く実感した。これが宗教的な原初の感覚なのかもしれないなあと思う。それらに反応してしまうことを止めることはできないというような。

その前の日に、テレビでオーロラについての特集を見た。オーロラは太陽の電子が飛ばされて地球の磁場が取り巻いている隙をついて地球の空気ギリギリまでおりて来てしまう現象らしい。太陽の電子の量が多かったり少なかったりする。また、宇宙線というものも地球に向かっていつも降っていて、地球の磁場や太陽の地場がそれを遠のけているけれども、隙をついて降ってくる。そういう普段意識しない物事が私たちの何かを揺さぶってしまって、あらがいようも無く反応してしまっている。生かされたり殺されたり揺り動かされたりすることを、どうしようもない、だから祈ったり、受け止めたり、反応したものが芸能になったりいろいろするのだなあと思った。太陽とか月とかその巡りや細かい動きが厳かな姿として見えてくる。

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