2021年3月11日木曜日

同じ歴史が繰り返されて欲しくない 2021年3月11日

 3月11日、10年前のこの日、停電していた我が家で、夜寝る前に、何か恐ろしいことが起きているという予感がして体の芯から震えたことを今でも忘れない。それまでに、自分も含めて、原発の危険を訴えていた人々に耳を傾ける人はほとんどいなかった。それどころか、馬鹿にされたり、罵られたり、頭がおかしいと言われ、世論に押しつぶされ続けていた。事故が起こって初めて人々はその恐ろしさを知る。本当は、それ以前にも細かい事故はいろいろなところで起きていて、それらは隠されていたわけではない。なのに、人々の目に触れることがほとんどなかった。それはなぜか?真実はいつも、極めて巧妙に目が行き届か無いようなところにひっそりとあり、それを見ようと思えば本当はだれでも見つけられる。だから、ことが起きた後には、そこを見ようとしなかった自分を責めるしかなくなる。後になって、「知らされてなかったから仕方がない」なんて言えない。いつも、そういう感じで何かが起きてから人は様々な罪悪感を持つけれど、それでは間に合わ無い。同じ歴史が繰り返されて欲しくない。

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