2013年9月26日木曜日

偽の目的意識

何をするにも、目的意識を持って何かをやることによって、目的を遂行するという、ひとつの当たり前のような事柄がある。けれども、目的を遂行したときに、その目的を遂行する目的は一体なんなのか?あるいは、「目的を遂行すること」が目的になってしまうのではないか?という問いがここにある。

なにがしかの作品を作るときに、「●●を伝えるため」とか「●●を見てもらう」とかそういう目的を持ちがちだけれど、それがどうしたの?という罠にはまってしまうことはよくあることだ。

「目的意識」というのは、ひとつの壁のようなもので、それを打ち砕くような行為が実際に何かを見いだすきっかけになることが多いように思う。ただ、目的意識を取り払うというのはたかなか難しいときに、「偽の目的意識」を打ち立てるという方法がある。「偽の目的意識」は、自分にとってできるだけどうでも良いことを目的に持ってみることだ。あるいは、人にとって表面的に受け取りやすい目的と言ってもいい。

つづく

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