お正月があけて、いつものように湖までお散歩した。私が湖の水辺に立ってカプチーノを飲んでいると、少し離れたところから水面を、黒くて、くちばしの上に白い班のある鳥が一直線に私のところに向かって泳いでくるのが見えた。鳥が私に意識を向けているエネルギーみたいなものを感じて、なにか微笑ましい。私が餌をやる可能性があると思って、向こうは狩りをしているようなつもりなのかもしれない。わたしから1.5mくらいのところで一旦止まり、右に左に泳ぎながら私の様子を伺ってから、少しずつ別のところへとそれて行った。水際で水面の波立ちを見つめながら、ただ自然の中で感覚を研ぎ澄ませているだけでもいろいろなことをキャッチできる、洞察できる、そこから物事を見極める道筋を見つけられそうな気がしてくる。そんな気持ちが自分の深部から湧いてくるような感覚を味わう。公園に着いた時にはわからなかったけれど、帰り際に雪だるまが入り口辺りにポツンと立っている。そういえば昨日、ベルリンにしてはめずらしく雪が長く降って積もっていたので散歩して、子供達が外で遊んでいる姿を見た。公園の入り口が珍しく空いていたので中に入ってみると、たくさんの子友達が遊んでいた。中でも3人組の子供達がソリを組み合わせて、その上に大きな雪玉をのっけて運ぼうと苦心しているのが微笑ましかった。そういったことを見るのは何年ぶりだろう。糸島で大雪が降ったある冬の日、家族3人で大きな雪だるまをつくったのを思い出す。雪を靴底で踏みしめるあの感触も久しぶりだった。
2021年1月5日火曜日
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