2020年4月8日水曜日

思考の整理 イメージが人に与える影響について2020年4月8日

思考の整理 イメージが人に与える影響について
動物は、様々な情報が生死に直結している。どんな音がなっているか?どんな匂いがするか?どんな種類の場所に自分がいるのか?情報が瞬間的に直感に結びついて即反応していかないとすぐに敵に捕まったり餌を食べ損ねたりしてしまう。そういう能力が人にもかつてはあったのかもしれない。今でも全くないわけではないかもしれないけれど。人は何かを自分で把握しようとするときにイメージを使っている。たとえば目に見えない「ウイルス」が人にどのような影響を与えるか?知識を得てもそれが実際に見えるわけではないからイメージとして構築するのかもしれない。たとえば虫歯も、子供の頃に虫歯に関する絵本を読んだりして、「バイキン」みたいなキャラクターとして把握する。また、インターネットで誰かが投稿している情報をいくつか読むと、それらを総合して今何が起きているかを勝手に組み立ててイメージとしてそれを把握しようとしている自分がいる。そのイメージはある時は先入観みたいなものとなる。だから時々そのイメージを解体したり、手放したりすることも必要なのかもしれない。
 昨日の夜、暖かかったので窓を開けたら、貨物列車の音が聞こえた。よく見たら、貨物列車がものすごくゆっくりと駅を通過していた。そしてその向こう側に普通の電車が通過していく。もっと近くの建物の一階は、お店の裏のようでまだ明かりが点いていた。ということはまだお店が開いているか、作業が続いているということなのかもしれない。もう少し高いところの窓に本を読んでいるらしい人影が見える。こうやって実際の物をよく見る、よく聞くことをすると、ちゃんと現実と繋がってると再確認できるように感じる。自分が実際に触れる、見る、嗅ぐ、聞くことで構築される世界は、人それぞれに違って、でもそれらの感覚でつながりあっているようにも感じる。一人きりで見たり聞いたりしていても、何かと繋がっているような感覚を味わうことができる。実際に見たり聞いたりする世界から物事を考えはじめたり類推したりすることが今の自分にとってとても大切だと感じた。そして、その向こうに自分には見たり聞いたりできない多様な部分が潜在している。つまり自分は何も知らないということにちゃんと立ち戻ることができる。

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