ベルリンの街に佇んで、自分の感じていることに耳を澄ませてみる「What is happening in my mind? 」という孤独な一人企画を今日から始動。周知もせず、ひとりでイーゼルと画用紙とカメラだけ持って連邦議事堂前へ。今日は天気が不安定だなあと思っていたら、到着してすぐにすごい雷がなり始め、地下鉄から地上へと出ようとした瞬間すごい雨が降り始めた。仕方なく、地上への出口付近で雨宿りして、雨が弱くなってきたタイミングで外に出てみる。傘をさしながら先週まで立っていた場所あたりを目指す。いつも通り警察の車があり、そこを怪しくない歩き方を心がけながら通過し、前回まで立っていた場所が見えるところで、ちょっと芝生や木々が生えている方に行ってみると、雨宿りにちょうど良さそうな木があった。荷物を木下に置いてイーゼルを立てる。ほとんど使ったことがないのでそんな作業にも時間がかかる。イーゼルに画用紙を置くと、たちまちポツポツと雨だれが画用紙に降りかかる。しかし、これもまあいいかなと思いながら、What is happening in my mind?と紙に書き、次のページにイラストを描いてみる。何をどんな風に描くか、何も決めてなかった。ダンスを踊り始める時みたいに、ただ、頭を空っぽにして画用紙を見ると、一粒の雨だれのシミがある。そこを丸く囲って、そこから幾重かの輪を描いてみる。心の一粒が自然に波紋を描くように。また、それを遮るような赤い枠組みを描いてみる。何がしかの感情みたいなものが自分の中に湧いてくるのを感じる。私がずっとこだわってきた線引きのことだろうか?自分で何も謎を解かずに、今度は自分が思っていることを言葉にしてみる。誰が聞いているというわけでもないけど、カメラを回して喋るということは、何かしら自分だけではない誰かというものが想定される。中途半端なアウトプットではある。しかし、メインでは自分に話しかけているような感じでもある。もう少し具体的な「感じている」違和感みたいなものを描くべきだろうか?あるいは語るべきだろうか?そこには何かしら逡巡がある。なぜだろう。
2021年5月28日金曜日
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