「内発的」「外発的」という言葉は、夏目漱石の「現代日本の開化」〜漱石の現代文明論〜という、和歌山においての行われた講演の記録(明治44年(1911)8月)に載っている言葉だ。
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もし一言にしてこの問題を決しようとするならば私はこう断じたい、西洋の開化(すなわち一般の開化)は内発的であって、日本の現代の開化は外発的である。
ここに内発的というのは内から自然に出て発展するという意味でちょうど花が開くようにおのずから蕾が破れて花弁が外に向うのをいい、また外発的とは外からおっかぶさった他の力で已むを得ず一種の形式を取るのを指した積なのです/
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西洋=一般、と考えるのは当時の日本のメンタリティーだったのだろうと思うし現在にも繋がっている部分なのかもしれない。しかし日本の開化が外発的であるというのは、とても鋭い指摘だと思うし、実際にその関係が今でも続いているように思う。
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