家探しをし始めて、果てしなく続くインターネットでの検索の日々。良さそうな物件があると勝手に妄想のスイッチが入ってしまうが、プロバイダーから返信が来るのはほんの少ししかないし、そのやりとりがドイツ語だからわからないことがあると焦ってしまって、数々の失敗を繰り返しながら、少しずつコツをつかんでいく。そんな中では「不安」との付き合い方と、「不安」を手放すコツも同時に習得していかないと自分がもたない。
引っ越すということ自体がもう高い壁の向こうにあるかのような無力感になんども襲われながら、実現したあとにこの苦労話を笑って話すってことをできるだけ強くイメージしてみる。時々、「100年後のための森」の妄想で自分を癒しながら。
そんな中で、昨日はハラサオリさんのアパートにお邪魔して「ラジオ桃原郷」に出演させていただいた。ハラさんは、移住前の年にベルリン視察を3ヶ月ほどやった時ライブハウスで偶然出会って声をかけていただき、そのあと稽古を見に行かせていただいたり一緒にフォルクスビューネが当時就任したばかりのディレクターに反発して占拠されてたときに、その占拠した状態でのパフォーマンスを見に行き、不思議な参加型パフォーマンスを行ったりした。その時から比べて、またぐっと美しくなっていて、タジタジしてしまうくらいだった。今回は久しぶりの再開で、またベルリンで何か一緒に模索できる予感がしている。
いつも、私を助けてくれるシアターハウスミッテのガビが家探しで困ったことがあると助けてくれる。叱咤激励されながら、その暖かさがこの不安定な状況の自分を支えてくれている。私もいつか、誰かを支えられるくらいにベルリンにしっかり根を張っていかなければ…。そして、日本とベルリンのいい感じのネットワークを構築していけたら…。
2020年5月26日火曜日
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