この町に引っ越して来てから、いろいろな自分自身の反応があって、この町とのつきあい方もいろいろな変化を経て来たように思う。
今、近くの商店街に新しい「まちや」とうい場所を見つけて、そこは誰でも立ち入ってお茶を飲めるコミュニティーセンターのようなところだ。町の人が物を売ったりすることもできるし、教室が開かれたり、飲み会が開かれたりする。最初に知った「塩屋」にばかり目を奪われてこの場所の存在を知らなかったし、いつも前を通り過ぎるだけだったけれど、息子がここに入ってみたいと言い出た。それまで、私は誰でも入れる場所だと思ったことがなかった。通り過ぎ様に眺めて、そういう場所ということが分からなかったのが不思議だ。よく見れば、そういう場所なのだった。それで、そこに入って、お茶をしたり、そこのおばちゃんといろいろ話したりするのがとても心地よかった。そういう場所を町の人が自分たちの手で作っているというのが素敵だ。この町にとってまだ部外者の空気を出している私が、その場所に救われる。
そうやって、受け止められてる感覚を持って町を歩くと、町は今までとは違った親しさを見せてくれるように感じて、とても不思議だと思った。いつも、眺めていたはずの場所が、遠くなったり近くなったりするのは、ちょっとした心の変化によるのだなあとしみじみ感じた。
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