一人でのんびりしようと横になっても、なんだか頭がどんどん忙しくなって、一人きりだとぼーっとしてるとき却って、いろいろな記憶や思いや考えが頭を忙しく行き来する。だから、むしろ歩いたりした方が良さそうって思って、大した距離じゃないんだけど日曜日に一人で2時間10分ほど、いつも電車に乗るところを3駅くらい歩いた。歩くことでそこを行く間に自分が受け取る情報の解像度が上がるんだよなあと思いながら、でもそこに期待を持ちすぎて歩くと意外と、そんなに自分の解像度が上がってないことになんとなく不満というか…。でもそんなことは構わないで歩き続けると、いつもは目に止まらないものに少しずつ目がいくようになっていった。
住宅地を歩いているときにお婆さんの鼻歌がどこかの家の中から聞こえてきた。何かの作業しながらみたいで、演歌のメロディーがところどころ音が外れ、音量が大きくなったりしている。掃除でもしてるのかな?トイレ掃除かな?お風呂掃除かな?
また歩いていくと今度は、電柱の影にかくれてどこかを覗き見している小学生に出会った。私のことなどぜんぜん眼中になくて、必死で身を隠しながら何かを見ている。鬼ごっこでもしてるのかな?と思って公園の方を見ると、そこではドッチボールしている男女金剛七人〜八人くらいがいた。ということは、このチームで遊んでるメンバーじゃないんだろうね。何かドラマを感じる。
ある駅でもう遅くなり過ぎだなあと思って電車に乗って目的の駅に向かう。電車の一駅ってこんなに速かったっけ。
目的の古本屋さんからの帰りにとぼとぼ歩いていると、汚めな用水路の脇の電柱に「人生相談」という手書きの看板を見つける。その場所にひっそりと、佇むこの看板を出した人の人生を想像する。
のんびりしようという気持ちだったけどなんだか頭が活性化しちゃった…。
歩いたのは11月6日
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