2018年10月11日木曜日
ベルリン日々問い 13 作品作り
日本での活動ももちろん今でも続いていて、共同作業としてのクリエーションも続いている。けれども、私の今までの活動の積み重ねは徐々に、パフォーマンスから遠のいていく。自分の問いに向き合い続けていくと、線引きされた「プロフェッショナル」やら「個人」やら舞台上で人に見せる「価値」や「芸術的価値」や「評価」などなど、そういったことに疑問をもち、そういった線引きを解こうとすればするほど、パフォーマンスから遠ざかって行く。そうしてでも見つけたいものに向き合っているので、この部分はもちろん自分で納得していることでもある。しかし、ベルリンでいろいろな経験を重ねている時に、自分がパフォーマンスをしたいと思うことが多々ある。ここで、まだ何者でもない一人になって、私自身の中にどんな創造的欲求があるのか?もう一度問い直したくなってくる。けれども、気がついたら森の中で道に迷っているような、私は何がしたかったのだっけ?という途方にくれる状態になったりしている。しかし途方にくれる時には途方にくれるしかないのかもしれない、と今日になって思って、途方に暮れたままで舞台に立ってみようか、と思い直している。ちゃんと途方にくれることができるのか?でもそれが「目的意識」になると本末転倒である。それは「途方に暮れている」ことをやろうとすることで、真に途方にくれてはいないから。私が何かを探そうとするといつもそういうパラドックスに突き当たる。禅問答のようだ。
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