2018年9月7日金曜日

ベルリン日々問い 11 セロトニン受容体

日本人はセロトニンの受容体が少ないのですって。
でもそれ以外の国々の人々はセロトニンの受容体がいっぱいあるんですって。
それによって何が違うかというと、心配の度合いなんですって。
セロトニンの受容体がいっぱいあると、いろいろ問題が山済みでも割とへっちゃらで生きていけるんだけど、それが少ないとちょっとしたことが心配で、不安とともに生きることになる。だから、それをさけるためには、日々きちっとするしかないということらしい。
なるほど。

ところで、ベルリンにいると、様々なトラブルが次々と起こります。たとえば保険会社がお金引き落とせなくなりました、とか。で、原因はわかりません。何にも説明もされません。今日お茶した友人によれば、はい、それがドイツです。こちらになんの落ち度もなく、でも突然そういうことが起き、それは誰も説明してくれず、それにこちらが対処しなければならない、ということだそうです。自分が気づかなければだれも教えてもくれないので、常に自分で注意していなければならないということです。は〜…は〜〜〜 …

でも友人は繰り返します。それがドイツだし、ヨーロッパの人たちはセロトニンの受容体がたくさんあって、そういう状況に慣れていて、誰も気に病まないし、実際のところ結局何とかなるので、慌てないほうがよくて、でも対処はしなくてはいけない、と。なるほど、慌てずにしかし対処をする。はい。わかりました。

友人とお茶した帰りに電車に乗ると、太ったおじさんがギター片手にへなちょこで無愛想な歌を歌っている。みんなに一緒に歌うように促すもだれも歌わず、、、お金も誰も与えず、ちょっとしたおちゃめな皮肉を言って(予想)電車を降り、電車の人々に向かってお尻を突き出してる。かなり笑える。ベルリンの人々の生き様は、それぞれの等身大のおかしみに満ちている。だからその中にもっと浸っていこうと思う。肩の力を抜いて。

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