2017年8月18日金曜日

お盆について 死後の世界観について その二

  死後人がどのような旅をするか、死んだあとどうなるか?


「民俗芸能調査クラブ」という、さまざまなアーティストが民俗芸能を調査したり、不思議に思ったことやそこから出てきた問いを実験に落とし込んだりという集まりを作ってしばらく活動していた。そのクラブで、ある部員が昔行った実験の一つに、自分のお葬式をみんなにやってもらうというのがあった。その時に他の部員たちに死後の世界について聞いたら、死んだあとは「無」であって何もないということを言っていた。私としては、それはちょっとショックだった。でも、私も昔は死後に漠然とした「無」というものを思い描いていたような気がする。それは、私たちの時代に得た知識や情報を元に思い描くひとつのイメージ、共有しているイメージと言い換えることもできる。つまり、時間の感覚や歴史の感覚、人間という存在のイメージが基本になっているのかもしれない。物事には始まりがあって終わりがある。その前と後は無であるというような。

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